My Research
研究を行うとき、私は「探求と信仰」を軸に、常に研究対象を「神秘」と扱っています。ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは言いました、「限界づけられた全体として世界を感じること、ここに神秘がある。」と。私の行っている研究というのは、そのほとんどがAISASやCSDでの研究であるのですが、天文学・宇宙物理学を主軸としており、神秘科学や哲学・正教神学・聖書学などを扱っています。これらはどれも「この世界の神秘」を探求するための学問であります。宇宙物理学は正に「世界の起源」という極上の神秘に挑もうとしているではありませんか。然し私は研究するときに、同様に注意深くもなるのです。何故ならロシアの聖人成聖者聖イグナティ・ブリャンチャニノフは主日の説教で、「もしもこの世に関する学識ばかり追求するのなら、つい見栄を張っているうちに傲慢になっても気づかず、朽ちゆくものや過ぎゆくものしか目に見えなくなってしまうでしょう。そして罪におぼれて神に背き、来世のこともすっかり忘れて結局人生を棒に振ってしまうことでしょう。しかもハリストスの光に照らされていないまま敢えて宗教的事柄を考察しようとした日には、偽教や異端の砂漠を果てしなくさまよい、どうあがいても真の知識には手の届かない思い込みや夢想に陥ることになるでしょう。そういう状態で筆を執ろうものならば、聞こえのいい文章で自己満足し、実際にはどう見ても病んだ知性と精神錯乱の産物でしかないものを崇高な教えと自認して、自分自身と隣人を欺いてしまうのです。」と言われました。人間は学問を知れば知るほど謙虚さを失っていく、というのははっきりしていることです。学が付けば自分自身が知的で高徳な人格者であると自負し始めるからです。そういう状態になると、人は隣人のことを慮らなくなり、自分だけが正しいと思い込んで「真理」から遠のいて行くのです。これを避けるために「信仰」によって心を強化するしかありません。「信仰は合理と理性の行き着く先でもある」と同時に、「(超越的存在の) 信仰には、万物を記述できるという思い上がりを戒め、科学の科学性を維持するという意味がある。」と私は考えるからです。
学問とは常に儚いものです。この世の富や名声はどれもこれも儚く虚しいものですが、この世に関する学問も同様に儚く虚しいのです。聖イグナティは『わが哀歌』で「学問は、人間に何を与えてくれるのか。人間は永遠なのだから、その財産も永遠のものでなければならない。永遠の財産、死後も確実に持ちうる富を見せてくれ。これまでに見てきたものはどれもこの世で終わる暫時の知識にすぎず、魂が身体から離れる際には何の役にも立たないではないか。」と嘆いています。如何に優れていると思われる人間の学問であっても、この世のものである限り、結局は虚しいのです。『旧約聖書』の『伝道書』 (コヘレトの言葉) の1章2節「なんという空しさなんという空しさ、すべては空しい」という言葉の通りです。私は、私達は、自らの研究がより「崇高」に近づくものであればあるほど、「信仰」を大切にしなければならないと考えています。この世の学識にばかり執着し、過ぎゆくこの世のことしか考えないのであれば、私は一時の流刑地である過ぎ行くこの世での旅の意味を失い、来世の望みをすっかりなくしてしまい、私の人生を棒に振ってしまうからです。然し私は、全てが虚しいと知っていながらもこの世の事を研究するのです。それは人類の進化に貢献するというAISASの目標もあるのですが、他でもない私自身が、この世が如何に精巧で人間には到底及ばない知性が生み出した神秘的な作品であるか、ということを多くの人に知ってほしいのです。
What's New
- 2026.03.28
- その他
- 「ETCS理論の論文に使用した画像生成Pythonスクリプト群」を公開しました
- 2026.03.18
- 物理学
- 学術論文『エールフレット時空の統一スカラーテンソル理論: 汐留テンソルと幾何・時間連成』を発表しました
- 2026.02.19
- 物理学
- 技術文書・論文『AISU-ETCS Mathematical Framework and Theoretical Foundations v2.0』を発表しました
- 2026.02.19
- その他
- 「AISU-ETCS」「ETCS Spacetime Visualiser」「Elgenceron」「ETM Converter」の開発
- 2026.01.27
- 哲学・神学
- 研究ノート「言葉に本質的な善悪があるかという命題」
- 2025.10.28
- 教会論
- 研究ノート「自責という義務に関する訓戒」
- 2025.10.24
- 天文学
- レモン彗星の観測報告
- 2025.10.13
- 哲学・神学
- 研究ノート「哲学の破綻から導かれる信仰の論理草案」
List of Genres
物理学
総合的な物理学の研究。宇宙物理学・素粒子物理学を中心として、量子力学や相対性理論などに関する研究も取り扱う。宇宙物理学は宇宙の起源や天体の物理学現象や特徴、また星間物質などについての研究であり、素粒子物理学は物質を構成する最小単位の粒子である素粒子の性質などに関する物理学的研究であり、最新の宇宙物理学分野では素粒子物理学の理論も取扱うことになる切っても切り離せない研究分野である。
最終更新: 2026年3月18日
天文学
天文学の観測記録や暦学的研究など。月や太陽系惑星、彗星の観測を主として取扱う。宇宙物理学が理論重視であるのに対して、天文学の研究は観測重視である。このためここでは日々の天体観測の結果報告などを取扱うことが多く、天体の性質などの天体物理学などの物理学的研究に関しては物理学のページを参照。天文学は宇宙論の研究に欠かせない宇宙や天体の観測的事実を取扱う、宇宙物理学にとっても重要な研究分野である。
最終更新: 2025年10月24日
神秘科学
神秘的な事象に関する総合的な研究。人間の能力と脳細胞の働きに関する能力学及び大脳生理学の研究、霊体のプラズマ仮説などの証明を行う構造神秘学の研究などを主に取扱う。ここでは、「大脳生理学」などの脳科学の研究はこの研究分野に入っている。ここで取扱うものはごく一部であり、Saikha4nの神秘科学の研究の大部分はアリビナ宇宙科学研究所 (AISAS) 及びCathedral of Scientific Daydreamers (CSD) で行われており、個人での研究は盛んではない。
最終更新: 2025年1月7日
哲学・神学
論理哲学やギリシア哲学などの西洋思想と、東方正教会の神学に関する総合的な研究。哲学や正教神学に於ける初命題を主に取扱う。例えば「魂」というものについて、神秘科学の構造神秘学と異なるアプローチ、即ち物理科学的手法ではなく哲学的解釈によって考察を行う。このため、屡々神秘科学や他研究分野で扱っているものと同一と思えるものを取扱うが、その考察の手法は他の諸研究分野とは異なっているため、考察過程や結論も当然異なっていることに注意が必要である。
最終更新: 2026年2月1日
教会論
教会 (キリスト教) での様々な議論に関する研究。教会の歴史や「救い」の役割、教会の政治性、規律または戒律、終末論、及び福音書を中心とした聖書の解釈を主に取扱う。ここでは、「聖書学」はこの研究分野に含まれている。ここで取扱う教会学は東方正教会視点でのものであり、ローマ・カトリック教会やプロテスタント諸派、またアリウスなどの異端との比較も行う。この研究分野では、神学の研究と重なる箇所が多少存在することに注意が必要である。
最終更新: 2026年1月14日
その他
他の研究分野に分類されていない小規模な研究。植物学や岩石・鉱物学、言語学などのここで分類されていない諸分野を取扱う。ここに纏められている研究は、その分野の研究自体が、Saikha4nの扱うものの中ではかなり小規模であるために、特別なジャンルを作って分けられていないものである。前述した植物学や鉱物学の他にも、書かれていない小規模な分野の研究を取扱うこともあり、このページは非常に雑多なものであるため注意が必要である。
最終更新: 2026年3月28日