Drawings and Illustrations
Here you can see all of my (Saikha4n) past and recent illustrations and drawings that are currently available. I have included the title of the work and a brief descriptive or supplementary text next to or below the work. Please note that these sentences may contain spoilers or official statements about the work, so if you want to interpret and enjoy the work in your own way, please be careful.
ここでは私 (Saikha4n) の過去のものから最近のものまで,イラスト・ドローイングの現在公開されているものの全てを見ることができます。作品の横または下には,作品タイトルと簡単な説明文・補足文を入れました。これらの文は作品のネタバレや公式見解を含むことがある為,自分なりに作品を解釈して楽しみたいという方はご注意ください。

宵 を待つ
奥多摩湖での夕暮れの様子を描いた風景画。Saikha4nが風景画として描いた初めての作品。奥多摩湖はSaikha4nが相方と頻繁に通っていたSaikha4nの憩いの場のひとつである。この作品の制作を期に,«ゆめうつつ»名義の創作を開始する。
2019年1月31日完成,«ほのかみ のん»名義

水鏡 、空の交代
朝焼けに染まる空,海に掛かる橋を描いた風景画。Saikha4nは,夜から昼,昼から夜へと空が移っていく様子を«空の交代»と呼んだ。このことは後の小説作品『海を歩いている』等にも影響が見られる。
2019年2月11日完成,«ほのかみ のん»名義

さやか
冬の星空と天の川を描いた風景画。«さやか»は漢字では«明か»或いは«清か»と書き,„はっきりしているさまや明るいさま“を云う言葉で,«星空さやかな»等の表現もある。この絵からSaikha4nの星空の描き方は変わっておらず,この絵で確かな星空の描写方法が確立された。
2019年2月24日完成,«ほのかみ のん»名義

解釈、縹渺
私の世界観の絵です,として投稿した心象風景画。空は昼空だが,水面に映る空は夜の星空であることは,«世界には表と裏の姿があり,我々の見ている世界は本当の世界ではないかもしれない»という思想の反映。«水は真実を映す»というSaikha4nの思想が反映されている。浮いている傘は不安定なこの世の人生,何時沈んでもおかしくない«人という舟»を表し,積まれた本は知識を表す。知識が増えれば舟は重荷を増し,より一層不安定になる。これはこの世のことを知れば知るほど,人は罪に溺れ,高慢に陥って沈んで征く,というSaikha4nの思想の反映。この作品は後の小説作品『海を歩いている』にも大きく影響し,凪いだ水面に逆さの青い傘という構図は,同小説でそのまま採用されている。また,インターネット上の小説投稿サイト等では,同小説の表紙絵としても採用されている。
2019年4月21日完成,«ほのかみ のん»名義
小宇宙の創生曲
„ひとつひとつの構成音は、お互いの引力で引き合い、絶妙に調和し、一曲の中に宇宙を作り出した。宇宙が多くの種類の星とその他の装飾で構成されているのと、音楽が多くの種類の音とそのほかの表現で構成されているのは、とてもよく似ていると思う。“という言葉と共に投稿された,Saikha4nが書き溜めている小説作品『Eulogia』シリーズの登場人物である«音𣷓紬 (おとなぎつむぎ)»を描いたキャラ絵。タイトルの«創生曲»は「そうせいきょく」と読むこともあるが,Dawn Canticleという訳語を当てて読むことが多い。
2020年1月7日完成,«ほのかみ のん»名義

蒼 灼 け
写真と絵を融合した作品で,空はSaikha4nの絵であり,地面は元相方の«うつつ»を遠目から写した写真である。この二つを特殊な方法で合成し,『蒼灼け』というひとつの作品を作り上げた。この作品は«ゆめうつつ»で公開された。この作品に使われた写真は,森を抜けた先の見晴台から昼間の街を撮影したものである。
2020年3月14日完成,«ゆめ»名義
交差する、
„交替の時間だね。“という言葉と共に投稿された,Saikha4nが書き溜めている小説作品『Eulogia』シリーズのアンソロジー『雨上がりには、君のいない世界を見ている』の登場人物である«雨宮風子 (あまみやふうこ)»の後ろ姿と朝焼けに染まる湖を描いた風景画。
2020年8月31日完成,«ほのかみ のん»名義

New Start
„ここから、新たに始まる。“という言葉と共に投稿された,Saikha4nの新名義«Saikha*4n»の代理キャラ«PsyNe (さいね)»を描いたキャラ絵。このキャラはSaikha4nがDJ活動をしていた時の姿が反映されたものである。この絵の投稿に依って,Saikha4nは活動休止から目覚めて,風景画から移行した。
2022年7月31日完成公開,«彩羽さいは»名義

Reconduction
伝導をテーマに新名義«彩羽さいは»の代理キャラ«いろは»で描いたドローイング。この時から画風が一変し,自身の絵の事を«イラスト»ではなく«ドローイング»と呼ぶようになった。
2022年8月7日完成公開,«彩羽さいは»名義


Conflict
葛藤をテーマに代理キャラ«PsyNe (さいね)»で描いたドローイング。描かれている花は«チグリジア»であり,花言葉には„私を助けて“がある。二枚絵にすることに依って裏と表を表現している。また自身の指鉄砲で撃ち抜かれチグリジアが咲いている,という表現で«葛藤»と«SOS»が自分由来のものであることを示唆している。
2022年8月13日完成公開,«彩羽さいは»名義

Phobia
恐怖症をテーマに代理キャラ«いろは»で描いたドローイング。前作の『Conflict』同様に,Saikha4nを蝕んでいた«闇»がSaikha4nの世界観に依って抽象化されたもの。無数の«悪魔の手»に腕 (様々な動作を行う重要な部位) を取り押さえられて身動きが取れない様子が描かれている。刃物を持っているのは,悪魔に依る拘束を掃うためである。
2022年9月4日完成公開,«彩羽さいは»名義


Satan's Delight
自害をテーマに代理キャラ«いろは»で描いたドローイング。サタナ (サタン) は人を闇に落とし,絶望させて自害に追いやる。«自殺»は神の前に«最も重い罪»であり,同時にサタナにとっては«大いなる喜び»であることを表現している。差分の2枚目では明確にサタナの姿が描かれ,サタナが首を斬る手を操っている様子が描かれている。この作品は9月11日の«尊貴光栄なる預言者前駆受洗イオアンの斬首祭»を記念して描かれたものである。イオアン (ヨハネ) の斬首は«ある少女が,祝宴での舞踏の褒美に彼の首を求めた為,処刑された»とされており,この場合は他殺であるが,死について自他双方悪魔の策謀であり,神の前に最も重い罪であり,同時にサタナの喜びであることに変わりはないことが強調される。
2022年9月11日完成公開,«彩羽さいは»名義

Crucifixion
十字架刑をテーマに代理キャラ«いろは»で描いたドローイング。この作品は9月27日の«尊貴にして生命を施す十字架の全地の挙栄祭»を記念して描かれたものである。この作品は«イイスス・ハリストス (イエス・キリスト) の十字架刑に依って,地獄は破られ,死の罰は滅ぼされ,死んだ者は蘇った»ことを象徴している。十字架に大きく«ΝΙΚА»,つまり«勝利»と書かれていることがその証左である。
2022年10月2日完成公開,«彩羽さいは»名義

Antipsychon
神への捧げものをテーマに代理キャラ«いろは»で描いたドローイングであり,信仰とはどの様な物であるかを描いたもの。Antipsychonは«(神への) 捧げもの»や«生贄»を意味する教会用語で,„ハリストスは私たちのantipsychon、すなわち私たちの生命のためにご自身の生命を与えられたお方です。 (cf. マルコ10:45, コリンフ後5:21, ガラティヤ3:13)“という言葉も残っている。祈りのある火種は,いくら剣で刺されようが,神の救いを疑わない。«謙遜»という武器を以てこれを退け,祈りという捧げものに依って,軈て全てに打ち勝つほど大きく燃え上がるのを待っている。
2022年11月19日完成公開,«彩羽さいは»名義

Protection
庇護をテーマに代理キャラ«いろは»で描いたドローイング。10月14日の«至聖なる我が女宰神生女永貞童女マリヤの庇護祭»を記念して描かれたものだが,大幅な遅刻となった。両腕を胸の前で交差させる姿勢は,«天使が羽根を折って休めている»ことを象徴し,祝福を受けることを待ち望んでいることを意味している。
2022年11月30日完成公開,«彩羽さいは»名義

Euphoria
PSYBER COMETから2021年12月31日に発表された,PIKASONIC × Tatsunoshin (feat. 長原つぐみ) の楽曲,『Euphoria』のファンアート。ミュージックビデオでBパートの最後に描かれている,夕日に向かって手を翳している様子を,後ろ姿ではなく正面から捉えた構図となっている。また,同Bパートでの«もうひとり» (君) と手を繋いでいる描写も反映したものとなっている。このイラストはMVの公開一周年を記念して,公開日の12月31日に公開された。
2022年12月30日完成翌31日公開,«彩羽さいは»名義

Eulogia ~寸書夏の思い出、笑顔の君に愛と祝福を~
初代相方«いろは»の誕生日,7月28日を記念して描かれたお祝いイラスト。中央のキャラクターは相方いろはの代理キャラ«小夏»で,小夏を見守るSaikha4nの2人の代理キャラの姿が描かれている。この作品はお祝いのメッセージと共に投稿された。
2023年7月28日完成公開,«彩羽さいは»名義

夏音の嵐はまだ、鳴り止まない
彩莉わらびというSaikha4nが推している絵師の誕生日,2月5日を記念して描かれたお祝いイラスト。描かれているのは彩莉わらびの代理キャラ«いろどり»である。この絵からSaikha4nのキャラ絵の描き方が,復活後からのデフォルメ的な絵から変化している。
2024年2月5日完成公開,«彩羽さいは»名義

星彩の息吹
エールフレットでのSaikha4nのフォーリンの姿とされる«エンナ・ソナフリャーカ»の誕生日 (グレゴリオ暦) ,2月5日を記念して描かれたお祝いイラスト。描かれているのはソナフリャーカであり,身に着けている装備も,夢での装備であり設定通りのものとなっている。«星彩の息吹»はソナフリャーカの異名としても知られている。エールフレットに関連する人物絵が描かれたのはこれが初である。頭の上にあるのは«ルミーミ»である証の光輪であり,エールフレットの生き物でも«神»または«準神»或いは«ルミーミ»,またはそれに近い存在しか光輪を持たない。光輪 (ヘイロー) があるからといって『ブルーアーカイブ』のキャラクターだと思ってはならない。というのも,初見ではよく間違えられるからである。
2024年2月5日完成公開,«彩羽さいは»名義


Chemist of Saiba Sisters
彩羽姉妹の妹,詰まりSaikha4nの新たなコンビの相方である«彩羽まなか»の誕生日,3月3日を記念して描かれたお祝いイラスト。描かれているのは彩羽まなかをキャラ化したものであり,Saikha4n作のキャラである。彩羽まなかはSaikha4nの現実の妹分,彩羽姉妹の妹 (姉は彩羽さいは) であり,化学と次世代エネルギー分野を専門にする研究者である。このイラストは同お祝い作品,楽曲『桃色ベリル』のミュージックビデオの為に描かれたものであり,MVには正方形に切り取られたこの絵ではなく,横幅のあるものが用いられている。
2024年2月24日完成3月3日公開,«彩羽さいは»名義

Nêkoa a Lullumudeur
ルルムドールのねこ
朝霞るるさん (人工言語界隈の方) の増殖祭 (Twitter上で人工言語界隈の多くの方がハンドルネームとアイコンを朝霞るるさんのものに変えて,タイムラインと通知に«朝霞るる»さんが大量発生した事件),5月14日を記念して描かれたお祝いイラスト。描かれているのは朝霞るるさんのアイコンになっていたキャラクター。ルルムドールは王国マハヴォーエの地名で,朝霞るるさんの«lulu»と掛けている。ねこは«猫»ではなく«そういう生物»。
2024年5月14日完成公開,«彩羽さいは»名義

統 ぬ智波比 の神縁
Saikha4nが書き溜めている小説作品『Eulogia』シリーズの第二作目『Eulogia 2 「星降る夜には、君とふたりで」』以降の登場人物である«天野彗星 (あまのすいほ)» を描いたもの。«神道»や«陰陽道»という象徴的な要素を持つキャラであり,天野彗星が用いる「祓」の一節を左側に配置した。
2025年6月22日完成公開,«彩羽さいは»名義

諾 ふ黄泉路 の誄詞
Saikha4nが書き溜めている小説作品『Eulogia』シリーズの第二作目『Eulogia 2 「星降る夜には、君とふたりで」』以降の登場人物である«天野彗星 (あまのすいほ)» だが,中身は«冰眞 (ひさね)»である。«神道»や«陰陽道»という象徴的な要素を持つキャラであり,祖神冰眞が用いる「詠唱」のひとつを配置した。
2025年6月25日完成公開,«彩羽さいは»名義

深度四十の海より
Saikha4nの小説作品『海を歩いている』の主人公である«朝風藍海 (あさかぜあいか)»を描いたものであり,小説冒頭の場面を描写したものとなっている。背景にはとくべつなスペースでのみ限定公開している,製作途中で没になったものが使われている。奥には町が描かれているのが分かる。同様に,この朝風藍海の構図は執筆当時のアナログのラフ画が元となっている。これに依り没となった作品は,今にして完成したのである。
2025年7月1日完成公開,«彩羽さいは»名義
History of the Technique
Saikha4nが絵を描き始めたのは小学生の頃のことです。小学二・三年生の頃には,星のカービィの自作漫画を紙に描いて遊んでいました。然しこの時点では気になっていなかったのですが,重要な問題がありました。それは元々自分は左利きだったのですが,家族が全員右利きである為に幼い頃に利き手矯正を受けました。これは比較的早い段階に行われた為,主として右手を用いる様にはなったものの,本来の利き手は左手であった為に,微細運動に於いて支障を来し,運動に因っては利き手が交差する (交差利き手) ,また運動に因っては何方の手を使っても上手くいかない,或いは何方の手を使っても上手くいく,という状況に陥っていました。この影響は文字を書くや絵を描くといった微細運動でも同様で,私は文字が何方の手でも上手く書けませんでしたし,線を引くのも何方の手でも上手くできませんでした。この為,この頃に描いていた星のカービィの自作漫画では,線が歪み歪な形のカービィが所々に見られました。三・四年生頃には,自然物や動物,特に樹木や鳥の絵を描くことに嵌っていました。この頃は,図書館で鳥の図鑑を借りてきて摸写を行ったり,近所の森や公園の樹木を描いており,この頃に漸く色のついた絵を描くようになりました。この頃には線が上手く描けない問題は或る程度解消してきており,アナログで絵を描く分には問題のない程度まで落ち着きました。中学ではアニメキャラの摸写や,そこから派生した自作キャラの絵を中心に描いており,この頃には相方«いろは»と共に,アナログのキャラ絵を中心に創作活動を行っていました。
デジタルに移行したのは比較的最近の話です。私はずっとデジタルで絵を描いてみたいと思っていましたが,ソフト等は高く当時は無料の物で機能が充実している物がなかった為,お金を貯めて2018年末にClipStudioPaintExを購入しました。この時,所謂ペンタブは購入することができなかったので,どう描くかを悩んだ末に,マウスで描いてみようということで,マウスで風景画を描き始めました。そのデジタル絵の第一作が正に『宵を待つ』です。これは完全にマウスで描かれたものであり,この頃マウスで如何に正確に線を引くかを考えた結果として,曲線ツールに辿り着きました。私は画面上でどのような線を描くかをイメージしながら,マウスでポイントを置き,曲線ツールを用いてその想像の形に最も近くなるように曲線を成形・連結を繰り返して,線を描画しました。これが正に現在の私のデジタル絵の原点です。そしてその後の作品『解釈、縹渺』では,波紋部分は曲線ツールや手書きよりも«より美しく»描画できるという理由で,関数に依って波紋部分を描画し,それをオリジナル素材として用いました。この自分でオリジナル素材を作成してその後の創作に用いるというのは,私がよく行うことであり,『さやか』の明るい星についても,この作品を描画する際に最初の描いた星を,«一等星»として素材化し,この作品の他の箇所やこの後の作品に於いても用いています。
ペンタブが導入されたのは2019年後半のことです。この時,誕生日だかのプレゼントとして,家族より買っていただき導入しました。導入したのは液晶に直接ペンで書ける,所謂«板タブ»や«液タブ»という種類のものです。これはパソコンに接続すると二つ目のモニターとして機能し,そこに直接ペンで操作を加えられます。導入後はそれはもう感激したものです。今までマウスでちまちまとやっていた線の描画が,一瞬にして終わるのです。然しここで過去の問題に再び阻まれることになりました。紙と液晶では滑り等が違う為,紙では克服できた線の描画が液タブでは克服できなかったのです。然し慣れる為の努力をしなかった訳ではありません。導入後からは基本的に曲線ツールを用いず,ペンツールに依って描画しました。この時期に描かれた物には『小宇宙の創生曲』等があります。結果として,この描画方法での最後の«作品»となってしまったのは『交差する、』ですが,この間やこの後にも様々な絵を描いて練習をしていました。然しこの問題ばかりは自身の努力でどうすることもできないものであり,結果的に断念する形となりました。この頃にネット上にて一緒に努力を積んでいた方が相次いで失踪し,一人取り残されたことも,このことの要因ではありました。
そして絵の活動を再開した2022年,私は創作人生で最も影響を受けたMatabeku師の画風に影響を受け,絵柄を大きく変えて,宗教的意味を込めた作品を多く投稿するようになりました。この頃には,活動の休止期間及び病気の為に正確に線を引くことがほぼ不可能になっており,描画の多くの箇所特に長い線には再び曲線ツールを用いるスタイルに変更しました。用いていたのは液タブですが,ここでClipStudioの曲線ツールを愛用していました。最早曲線ツールなしには正確な線の描画ができませんでした。これは逃げとも捉えられるかもしれませんが,最適化と捉える方が建設的です。実際それでできなくなった創作が行えているのですから,状況に合った最適化と捉えるのが最も自然です。そして2024年に久しぶりに描いた『星彩の息吹』から画風が変わっていますが,これはこの絵がエンナ・ソナフリャーカをエールフレットの画家が描いたものという設定で描かれた為に,それに相応しい絵柄を考えた末にこの画風に辿り着き,それ以降のイラストではこの画風を用いることが増えました。これには2024年の生成AIの対策の一環として,キャンバス面を質感合成しノイズと認識させるという私なりの対策手段から派生しており,その名残でこの画風の絵では全てキャンバス面の質感合成が施されています。然し現状のAIにはこの手段は通用しません。また,Matabeku師の影響を多分に受けた画風は気に入っており,廃棄されたものではなく,現在の画風は一時的なものであると理解されるべきです。というのも,最近描いている絵の殆どが,オリジナルキャラクターの立ち絵のような役割をしている為,デフォルメで描くのは相応しくないと判断しているからです。このように私の描画技法や画風は変化してきました。これらは当時の状況やその作品の背景が反映されたものとなっています。
Special Exhibition
小学生時代の動物画
前の節で解説した通り,小学生時代は自然物をアナログで描いていました。アナログの原画は殆どが失われている為,ここでは現存するSaikha4nの最古のアナログ絵を特別に展示しています。

題無し
小学四年生の頃の絵で,コルリを描いたもの。この頃から«青い鳥»が好きで,コルリは中でも特に好きだったと記憶している。その為初めにこれを描いたのだろう。色鉛筆が使われているが,この頃は色を使い始めた頃と一致する。
2010年頃,名義無しだが«響姫»名義ともできる

題無し
小学四年生の頃の絵で,オナガを描いたもの。前述の通りこの頃から«青い鳥»が好きで,特にコルリの次にオナガが描かれている辺り,青・黒・白の三色の鳥が特に好きだったらしいということが分かる。
2010年頃,名義無しだが«響姫»名義ともできる

題無し
小学四年生の頃の絵で,上はブッポウソウを描いたもの。矢張り青い鳥が好きということが分かるが,当時の記憶ではブッポウソウを«最も美しい鳥»と思っていた。下の鳥は恐らくオオルリである。
2010年頃,名義無しだが«響姫»名義ともできる
液タブ導入以前のアナログ絵
前の節で解説した通り,液タブを導入した,詰まりデジタル絵に移行したのは比較的最近で,2019年頃の事です。これ以前はアナログで全てを描いていましたが,前述の通りアナログの原画は殆どが失われている為,ここでは現存するSaikha4nのアナログ絵を断片的に展示しています。

題無し
中学生時代の絵であり,少なくとも2015年8月16日以降の絵である。というのも,これは聖樹フーリカの現身ファイリンス・フィルフォーリンを描いたものであり,描かれている«雫»はポリグラーフである為である。詰まりこれらが啓示された後の絵でなければおかしい。現在一般にポリグラーフを表している絵は,この原画からポリグラーフをデジタルで再描画したものである。
2015年頃,名義無し

題無し
中学から高校時代のものであると推測され,現存するものでは最古のファイリンス・フィルフォーリンの立ち絵原画である。現在のファイリンス・フィルフォーリンはこれとはデザインが異なる。サインから«ゆめ»名義であると推測される為,比較的新しいものである可能性があるが,«ほのかみのん»以前に«ゆめ»を名乗っていた可能性があり,«ゆめうつつ»はその以前のSaikha4nの名義に合わせて相方が«うつつ»を名乗ったという説が考えられる。
2016-2017年頃,«ゆめ»名義

題無し
高校時代のものであると推測され,「Eulogia」シリーズの登場人物である音𣷓紡の原画である。これがデジタルで再描画されて『小宇宙の創生曲』が生まれた。よく見ると«紬あおい»と書かれており,最初期は名前が違っていたことが分かる。またこの時点で「Eulogia」シリーズの構想はなかったはずであり,『小宇宙の創生曲』描画までにキャラクターの名前が変更され,「Eulogia」シリーズに組み込まれたものと考えられる。頭部のパーツが歪んでいるのが如何にもアナログ絵という雰囲気がする。というのもデジタルでは左右反転が気軽にできる為,歪みを修正できるからである。
2017年頃,«ゆめ»名義