Poems

Here you can find haiku, tanka and other poems written by me (Saikha4n). In principle, there are no titles for the poems, but if a title is given or a supplement is required, a tooltip is provided.

ここでは私 (Saikha4n) の詠った俳句や短歌,或いはその他の詩歌を見ることができます。夫々の詩歌にタイトルは原則的にありませんが,題が付いている物や補足が必要な物についてはツールチップを用いていますので,ご確認ください。

夏鳥や
目指すは遥か
海の碧
空見据え
碧の狭間に
夏鳥が征く
中学校の俳句コンテストで最優秀賞を取り新聞に掲載された。
朝凪の
水面かがみにうつる
空のあを
水鳥かわせみ
留まるを見れば
時期おぼ
夏夜さリあずまの空に花咲きて
和草にこぐさの笑み溢るるばかり
花咲けど
散るも儚く
夏の思ひ出
夜風吹き
不意に飛び去る
友の影
惨めにも悔いても尽きぬ無情なる
我があいこえ永遠とわに届かぬ
たれか我が嘆きの歌を聞かん時
の憐みは天地にあまね
暗闇を何時いつにか見たと訊かるれば
我が深淵はうちに秘めたり
が手にて我が哀しみをこぼち打たん
彼は地獄に居り我ひとやに居る
誓約を
守れば光るか
小夏の命
我が命摂理の前に無力なり
我が身こぼちて神に投げ打たん
秋雨を
憂ひて光
見出すか
秋風に
揺蕩たゆたひ始む
我が春日
同士笑み我が迎え火に語り掛け
嘆きの淵から我が身連れ出す
始む時
我がかたわらに
こえあり
冬の晴れた空は高く感じ,あまりの高さに焦燥を感じる様
ゆ空の
高きに焦燥しょうそう
積り征く
オリオンを
なぞりえがきて
かが
朝霜の
地を踏み進め
我の旗手きしゅ
晴れた空に雪が一片ずつ舞い落ちる様を見て,雪になるかと考えているうちに止んで仕舞う儚い光景を背に,吉日は幾らあったか数えることを忘れてしまう程に儚い様子
風花や
生日いくひ数ゆる
事忘れ
冬に鯨が鳴く声を聞き,海の子 (海兵) が遠くなった夏の日を懐かしむ様子
勇魚いさな鳴く
海の子しの
文月よ
淡雪の
かすかに残る
高き屋根
うぐいす
春はやわらぎ
川流る
花留まり
うら青き羽
空を舞ふ
君想ひ今ぞ捧げん我が御霊
花笑はなえむ丘でひとり祈らむ
朝露のつる事無く咲き誇る
名も知らぬ君つひぞ朽ちぬか
我が目には映る事無き暁の
霞み征く月誰が知らむか
宵待ちの
湖畔の陰に
花落つる
色彩の
言葉を想ふ
日暮れかな