Umyria Herra

ウミリア・ヒェッラは,Saikha4nに依って«天使の夢»から取り出され,アリビナ宇宙科学研究所に依って記述される架空世界«エールフレット・フォースティー» (エールフレット世界系) を構成する世界のひとつである。エールフレットの主要言語であるフーリカ語での名称はUmįriä Hérraであり,普通単にウミリアと呼ばれるが,稀にウムィリアとも表記される。エールフレット・ヒェッラの上にある為天界と呼ばれるのが一般的である。

Overview

ウミリアはアリビナ宇宙科学研究所で研究創作が現在も続けられている架空世界であり,架空世界エールフレットの夢の一部の夢の舞台である架空世界である。2015年12月5日の«天使の夢»で存在が明確になった。Umįriäはミトーア神聖語由来のフーリカ語で«天国»または«天の»を意味し,Hérraはフーリカ語で«世界»や«領域»を表す言葉であるため,«天の世界»が直訳である。但し,Umįriä単体でも«天国»を意味する為,単にウミリアと呼ばれるのが一般的である。

ウミリアを取り巻くエールフレット・フォースティーの解釈は,現在一般的にはエールフレット・フォースティーは織り込まれた時空の内側であるとする時空の歪み説が採用されている。2022年頃のアリビナ宇宙科学研究所の研究で,この仮説の前提では,エールフレット・フォースティーは地球上のUTC-8からUTC-9の位置に存在する時空の歪である,ということが判明している。ウミリアはエールフレット・フォースティーの三層構造の世界系の最上部に位置する世界である。下にはエールフレット・ヒェッラが,その下にはニヴルクート・ヒェッラが広がる。ウミリアはいくつもの浮島で構成される世界であり,高度は一番低い位置にある浮島の地面の最下部を基準に測られる。エールフレットとの境界はウミリアの高度0キロメートルにある。この浮島から落下した場合,下のエールフレットまで落下することになる。浮島がどういう原理で浮いているのかは未解明であるが,現在のところ,浮島底面に大量に生えている天界水晶が影響していると考えられている。これはエールフレットの未解決問題である。ウミリアの高度0キロメートルは,エールフレットの高度96.82キロメートルと同一である。ウミリアはエールフレットの神 (ニース) が発生した世界であり,全ての神はウミリアから来たと分かっている。また,神の下位存在である準神 (ダ・ニース) についても,ウミリアから来たと考えられている。ウミリアには国等は存在しないが,神話の時代から各神が管理する幾つかの領域に分けられている。神話の時代に感情神フレイスの堕落に依って下界の神と天上の神,即ちエールフレットに降った神とウミリアに残った神とで分かれ,ウミリアにはミトーア神族のみが残った為,現在はミトーア神族の統治する世界となっている。神話の時代に二体一対の原初の神ミトーアリスの片割れであるリセリス・ミトーアリスが自身を封印する以前は,ミトーアリスの二体が統治していたが,封印後はリセルカ・ミトーアリスとリセリスの子である天地神ミナギ・リセリゼルカ・ミトーアルカと冥界神イミス・リセリゼルカ・ミトーアルカに依って統治されている。

Designation

この世界には複数の呼称が存在しているが,正式な名称はウミリア・ヒェッラである。ウミリア・ヒェッラは外方的には漢字二字で«天界»と表記されることもあるが,この呼び方はエールフレットの«永界»等とは異なり,ニヴルクート・ヒェッラの«晶界»と同様にして,エールフレット内で天界という語がウミリア・ヒェッラを指すために使われる。これはウミリア・ヒェッラという語を夫々の言語に訳した単語の訳語として用いられる。また,日本語話者であるエールフレットの人類に依っても用いられている。ウミリア・ヒェッラは,ウミリアが単体で«天国»を意味する為,通常単にウミリアと呼ばれる。

内方的な呼称としては正式名称の«ウミリア・ヒェッラ»や«ウミリア»または«天界»との呼称の他に,«冥界»との呼称も用いられる。冥界という呼称は,エールフレットの一部の人類のみが用いるものであり,一般的ではない。エールフレットで一般に«冥界»や«冥府»と言った場合には,ウミリアの中にある冥界神イミスが統治する«イミスの冥府»を指す。

Structure

ウミリアは,エールフレット・フォースティーの三層構造の世界系の最上部に位置する世界である。下にはエールフレット・ヒェッラ (下界) が,更にその下にはニヴルクート・ヒェッラ (天界) が,夫々存在している。

エールフレットの形状問題の仮説のひとつ「逆さ四角錐仮説」を基にしたエールフレットのイメージ図
図1: 「逆さ四角錐仮説」を基にしたエールフレット・フォースティーのイメージ図。

エールフレット・ヒェッラの中央に位置する波紋の森の«地点〇〇» (ちてんまるまる,またはちてんダブルオー) または«ポイントゼロ»はエールフレット・フォースティーの形状を逆さの四角錐と仮定した場合の«四角錐の重心»に当たる。このポイントはエールフレット及びエールフレット・フォースティーの«基準地点»とも呼ばれ,この座標は«基準座標»と呼ばれる。この地点の垂直座標を基準に,ウミリア・ヒェッラは高度96.82キロメートルより上に広がる。このエールフレットの高度96.82キロメートルはエールフレットとウミリアの境界であるが,ウミリアの一番低い位置にある浮島の最下部に当たる為,基本的にウミリアの高度はこの高度をウミリアの高度0キロメートルとして測られる。ウミリアが高度幾らまで続いているのかは今のところ未解明であるが,少なくとも高度92.6キロメートルより上まであることはわかっている。通常これら三つの世界は境界を越えることで行き来することができるが,その際に«境界破りの負荷»或いは«境界線の呪い»と呼ばれる致命的な負荷を受けることになる為,エールフレットの生命達は基本的に境界線を越えることを避けている。エールフレットからウミリアに上がる場合の負荷が最も強く,負荷によって生物には確実な死が齎される為,エールフレットからウミリアに上がることはできない。但し,エールフレットの最北にあるミトーア神域からのみウミリアへ上がることができる。

ウミリアは幾つもの浮島で構成される世界である。浮島はウミリアの中央地帯に集まるように分布しており,中央から離れるほど浮島同士の間隔も広くなり数も少なくなる。ウミリアの浮島はウミリアネイス (天界の石) と呼ばれる非常に硬い岩石で構成されており,その上にウミリアスオリフィアカトリーン (天界の成聖された土) と呼ばれる土が乗っている。この土壌に植物が生えている。ウミリアでは空を見ることができ,この空がどこのものであるかは不明だが,地球上の天球と変わりないものである。またウミリアの空はエールフレットからも見えるためエールフレットの天球と同一である。2022年頃のアリビナ宇宙科学研究所の研究で,ウミリアの天球はUTC-8からUTC-9の位置の海上のものである可能性が指摘されている。エールフレットからウミリアを見ることはできないが,ウミリアからはエールフレットを見ることができるため,ウミリアの浮島から下を覗くと遥か下にエールフレットの地平を見ることができる。

Physical Properties

ウミリアは基本的に地球地表よりも重力が6倍ほど弱いが,これは場所に縁って若干のずれが生じる模様である。研究史上は,同様に時間の流れが地球時間よりも4.8倍速いとされており,場所によってはこれらには若干のずれが生じる他,高度が高くなるにつれて重力と時間の歪みが減少し,ウミリアの高度92,6キロメートルではほぼ無重力になるとされていた。然し,この時間と重力の関係は相対性理論を破るものである為,検証が必要であった。現在の研究では,ウミリアは重力ポテンシャルが極大となる南北の«極点»に近づく程重力値が上昇し,また高度が高くなるにつれて重力値が減少すると考えられている。ウミリアの重力と時間の問題はエールフレットの未解決問題であり,時間の問題は特に«エールフレットの時間問題»と呼ばれ,エールフレットとニヴルクート・ヒェッラと同様に研究されている。
この研究の詳細は「エールフレットの時間問題の研究」を参照。

Geography

ウミリアは,ニヴルクート・ヒェッラほどではないが,立体的に広がる為エールフレットのような区分けは難しい。ウミリアは非常に寒く,-120℃は普通の気温である。エールフレットやニヴルクート・ヒェッラの領域名はフーリカ語であるが,ウミリアの領域名は全てミトーア神聖語である。

中央地帯には巨大な浮島があり,その浮島には原初の園 (アルゲンス・ナフ) と呼ばれる原初の神ミトーアリスが発生したとされる領域があり,その周りには祝福の園 (キスラネアス・ナフ) が広がる。この領域は原初の神リセルカ・ミトーアリスに管理されている。また原初の園には原初の神リセリス・ミトーアリスが眠るとされている。この付近には天空庭園 (ウンミリアス・ナフ) がある。ここには多種多様な花が飾られているとされる。この領域は天地神ミナギ・リセリゼルカ・ミトーアルカに依って管理されている。この巨大な浮島の周りには祝福された島 (キスラネアス・ラネルタ) と呼ばれる小さな浮島が多く集まっている。

西部地帯の浮島は月の園 (フリヨス・ナフ) と呼ばれる。この領域にはヨルナ神族が住む。この領域は天空神ヨルナ・ミナギルカ・ミトーアルナに依って管理されている。月の園にはメオロが多く存在する。南部地帯の浮島は時の園 (イトンワルス・ナフ) と呼ばれる。この領域には,太陽神リンダ・ミナギルカ・ミトーアルナと天球神ソラカ・ミナギルカ・ミトーワルナ,大地神アオカ・ミナギルカ・ミトーワルナ以外のオトナ神族が住む。この領域は時空神オトナ・ミナギルカ・ミトーアルナに依って管理されている。時の園にはメオロが多く存在する。北部地帯の浮島は星の園 (トゥイリョス・ナフ) と呼ばれる。この領域には太陽神リンダ・ミナギルカ・ミトーアルナと天球神ソラカ・ミナギルカ・ミトーワルナ,大地神アオカ・ミナギルカ・ミトーワルナが住んでいたが,天球神ソラカと大地神アオカはエールフレットに降り立ち,エールフレットに拠点を設け,エールフレットとウミリアを行き来している為,現在住んでいるのは太陽神リンダのみである。この領域は太陽神リンダに依って管理されている。東部地帯の巨大な浮島はイミスの冥府 (イミスス・ウンミリー) と呼ばれる。漢字で忌子園と表記されることもある。エールフレット・フォースティーで死んだ魂はここへ来ると言われているが,外界の死者の魂も集まるとされる。この領域にはイミス神族が住む。この領域は冥界神イミス・リセリゼルカ・ミトーアルカに依って管理されている。この領域には改造されたラグリアランカが群生する。

Organism

ウミリアに元から生息している動物は神 (ニース) のみであったが,多くはエールフレットへと降ったため残っているのはミトーア神族のみである。植物の在来種は,スオルフローラ星彩花という花のみである。この他には,準神 (ダ・ニース) が神話の時代以降に誕生して何体かが残っているが,神と同様に多くはエールフレットやニヴルクート・ヒェッラ等に降っている。在来種以外では,エールフレットから何等かの理由・手法で連れ込まれたトーリン等や,同様にエールフレットから何らかの手法で持ち込まれた花,エールフレットに自生するラグリアランカの改造された種やフィーリンスの改造されたウミリア種«天界聖樹»等の樹木が存在している。特に改造されたラグリアランカはイミスの冥府に群生しており,天界聖樹は多くの浮島に生えている。

History

現在の説では原始地球に天体が衝突したとされる«ジャイアントインパクト仮説»から,その衝突のエネルギーによって作り出された時空の歪み・織り込まれた時空がエールフレット・フォースティーであり,その時に宇宙空間に散った原始地球とその天体の一部がウミリアの浮島であると考えられており,この地点が始まりとされている。

See Also

External Links